幼少の頃、何かちょっとしたことができるようになって親や周りの大人たちに褒められた時、嬉しかったのを覚えていますか?
誰でも「褒められる」ということはとても嬉しいことだと思います。大人どうしになると、この「褒める」ということがなかなかできなくなります。
しかし、この「褒める」ということをうまく使うことができれば、仕事に大きく良い影響を出すことができます。
この記事では、職場環境を改善したい方、仕事の成果をもっと挙げたい方に向けて、「褒める」ということを使って成果を出すコツを紹介します。
どうぞ最後までご覧ください
「褒める」対象は誰か
仕事をしていく上で絶対に欠かすことのできないのが仲間です。仲間を味方にしてこそ仕事で良い結果を残すことができます。仕事上の仲間というのは「同期」「部下」「上司」になります。
それぞれ立場があるため、この「褒める」という行為は使い分けなければなりませんが、具体的には
「同期をたたえる」「部下を認める」「上司に対し尊敬の意を持つ」
ということになります。
仲間の中でも一番心強い同期をたたえる
- どんな職場でも同期という存在は良き仲間でもあり、ライバルです。この同期を味方につければ最強の存在です。悩みや相談事をしたい時には必ず心強い存在です。
「あなたのスキルや能力を認めている」という気持ちをしっかり伝える
相変わらず目の付け所が違うね。そういうところ俺にできない部分だし凄く尊敬するよ
ありがとう!そう言ってもらえて嬉しいよ
自分が同期よりも先に出世し、同期から距離を置かれてしまっている場合は、相手側の複雑な感情を察した上で、自分の方から積極的にコミュニケーションを図った方がプラスに働きます。
「スキルや能力を認める」という素直な気持ちが大切です。
もし、そういったポイントが見つかりにくい場合は、相手の努力や仕事を進めていく上で相手が持っていて自分にないスキル、仕事のプロセスに着目すれば必ず目につくポイントが見えてくるはずです。
自分に嫉妬心を持っている相手の心を解くには時間がかかるかもしれませんが、素直に認めるということが大切です。
相手がお互いの立場を理解し、尊重した上で日頃から接触してくれているのであればそれは一生大切にできる素晴らしい人間性を持った同期と言えます。
もしその同期が困るようなことがあれば率先して助けてあげるべきです。
同期を敬い素直に褒める
悔しいけどお前すごいな!刺激になるよ。お互い頑張ろうな!
同期が自分よりも先に出世し、上の立場となった場合、素直にその現実を受け入れられることができず、自分自身の中にある嫉妬心であったり焦燥感に蓋をしてしまうとかえってぎくしゃくして逆効果になります。
むしろそんなことを気にせず、目の前にある自分自身に与えられた仕事を頑張っている方が周りから見たら好印象です
自分自身も自分の中の複雑な心境を整理しやすくなるとともに、同期であっても上下の関係という現実を素直に受け入れ、相手を認めることができるので、お互いより多くのことを学べるようになります。
部下や一緒に仕事をするメンバーのことを認める
- 部下や一緒に仕事をするメンバーが頑張っている段階でそのプロセスを褒めます。
プロセスを褒める
すごいよ!この頑張りは必ず良い結果が出るよ!
何事も成果を出す前の過程が大変です。一人ならまだしも、大きな仕事のため、チームとして動いているのなら尚更みんなが同じ方向を向いて仕事に取り組まなければなりません。
そういった時こそ、上司であるあなたの前向きな姿勢、一人一人を信頼しているという強い気持ちが必要です。
一人一人の性格や能力を把握しているあなたは、きっと些細なことでも褒めるポイントを見つけているはずです。
表に見えにくいものであればあるほど、褒めてもらったあとの感動も大きくなります。
私たちの上司はそんな細かいところまで見てくれているんだ
私はこの「プロセスを褒める」ということをとても大事にしています。なぜなら私自身も新人の頃、絶対に誰も見てくれないだろうなという部分で上司から褒められた経験があり、本当に嬉しかったことがあるからです。
もし自分に部下ができた際にはこういったことを大切にし、「嬉しい」という同じ思いをしてもらいたいなといつも思っていました。
努力を褒める
ずいぶん上手になったね!普段の努力が目に見えて結果につながっているよ!
上司のあなたが部下に求めているスキルや仕事の成果が、もし自分のイメージしているレベルに達していなかったとしても、部下自身の成長が少しでも感じられるのであれば、一番近くで見守っている存在としてしっかりと讃えてあげるべきです。
上司であるあなたが自分基準に物事を考えてしまうと、相手の成長は非常に見えにくくなります。
いかに相手の立場になって考えてあげられるかが大切です。
私もこんな偉そうなことを言っていますが、自分の思いどおりにいかず、人間関係でたくさん失敗しました。だからこそ思いやりの気持ちを持って接するように心がけています。
上司に対し、尊敬の意を持つ
- 上司という立場になると、孤独であり誰からも褒めてもらえません。コミュニケーションを取る上で上司の機嫌を取るのではなく、尊敬を持って接することが大切です。
上司に褒められたタイミングで感謝の言葉を返す
〇〇課長がいつも褒めてくださるので大変励みになります
どんな上司でも、同僚が快適に仕事をしやすいように職場内の雰囲気づくりをしなければなりません。
明るく活気あふれる職場なら、誰もが前向きに仕事に取り組むことができます。
上司も様々な経験をし、色々な環境の中で仕事をしてきたはずですから、当然若い頃は褒められた経験もあるはずです。
上司から仕事に対する評価をもらった際は、敬意を持ってお礼を伝えましょう。あなたの笑顔が上司にとっても必ずモチベーションになります。
上司は仕事をしていく上で心強い存在
次から参考にさせていただいてもよろしいでしょうか
上司はどんな時も部下から信頼され、それ以上に部下のことを大切に思わなければなりません。
その道の経験者として出し惜しみなく自分のスキルや知識を発揮し、率先して困難に立ち向かう姿勢を見せてこそ周りがついていきたいと思う上司です。
自分と一緒に仕事をしてくれているという感謝の気持ち、仕事を部下と一緒に円滑に進めるためには同僚を大切にするという気持ちは忘れてはいけないことです。
上司も前向きな気持ちになり、より多くの技術やノウハウを伝授してくれるようになるはずです。
「褒める」ということは仕事の成果につながる
個人的な見解でお話しさせていただきましたが、「褒められる」という行為に対して、嫌な気持ちになる人はいないのではないでしょうか。
素直に相手を認める、敬うという気持ちから出た「褒める」という気持ちはその場にいる人たちの気持ちを和ませ、雰囲気を良くします。
みなさんも相手の良いところをどんどん発見して「褒める」ということを実践してみてはいかがでしょうか。
きっと素晴らしい人間関係が構築でき、仕事の成果も大きく出ると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました